「猫旅」解説
猫旅が始まる。田代島から始まる。
「あまり猫は好きではない」そんな彼は、もう何百匹という野良猫を撮り続けている。言葉通り彼の写真は、猫好きのカメラマンとは違う視点をもっている。波止場の男気あふれる猫。国王のような威厳を持つ猫。達観の域に達した表情の猫。猫と言うより人のような猫たちが彼の画面に捉えられる。きっかけとなった猫の島・田代島で「人は猫と呼ぶが、猫とは違う生き物」に出会ったらしい。以来「ソトネコ」と呼んで撮影を続けている。
今回の展示会は一匹一匹の猫との出会いを、自分と猫との旅として発表する。モノクロの写真に言葉を添え、旅の始まりから終わりまでを綴った。
biography
南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)
盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー。デザイン事務所勤務の後、93年に東京・恵比寿にデザイン事務所「COIL」設立。ディレクション、グラフィックデザイン、写真撮影を手掛ける。08年頃からソトネコ※の撮影を始める。
個展 [TABI HOLGA 南幅俊輔写真展] Ban Photo Gallery
ホームページ http://sotoneko.nomaki.jp/
ブログ http://ameblo.jp/sotoneko-nw/
※野良猫、外飼い猫、島猫などの外で見かける猫たちを個人的にソトネコと呼称している
同時開催「ソトネコポストカード展」
家猫とは違う、愛らしさとふてぶてしさ
島や町で撮影したソトネコ達をポストカードで展示販売します。
|